ご来院者
40代 女性 横浜市
来院動機
数年前から胃の調子が悪く、病院で「機能性ディスペプシア」と診断されたものの、薬を服用するだけで全く症状が改善せずお困りだった時に、「何とかならないか」と思い当院のホームページを検索されました。
症状
とにかく胃の不快感が強く、「逆流性食道炎」はないとのことでした。
食事をすると胃が動いていない感じで、ずっと胃に食べたものが残っている感じがあり、何を食べても胃が重く感じ、食事をするのが辛くなってしまっていたとのことです。
当院にご来院前の治療方法
病院で処方される薬を服用するだけの日々で、薬の種類が変わっても症状に変化はなかったとのことでした。
当院での施術
まず緊張していた身体の状態を回復させるよう施術を行いました。
緊張⇒交感神経優位
の状態ですので、交感神経が優位だと消化活動は起こりにくくなります。
副交感神経が優位になるよう、頸椎や仙椎、そして腹部の緊張を取るよう施術。
同時に肋骨が開いてしまっていたため、「減腔」の施術で腹部の緊張をなくすよう施術して行きました。
同時に施術中に食事内容についてのお話もさせていただきました。
経過
もちろん一度の施術ですぐに変化は起こりませんでしたが、週に一度の施術を続け、根気よく通院してくださったので、3ヵ月ほどで症状も改善してきたとのことです。
今では普通に食事が摂れるようになられ、月に一度の施術を続けられておられます。
考察
「機能性ディスペプシア」とは「胃の不快感」や「胃が重い」といった症状はあるが、病院に行っても特に原因が見つからないという状態を指します。
このご来院者の方もそうで、原因が分からず長年苦しんでおられました。
食事も「これを食べると胃が重かった」と段々と食べるものがなくなって行き、食べられるものがない…とお悩みでした。
症状が回復されてきて、「この前久しぶりにビールを飲めるようになったんです」と嬉しそうにお話してくださった時には私も嬉しかったです。(本当はビールはアルコールですし、お腹を冷やすので推奨はしませんが、それで幸せを感じてくださるならOKかなと)
機能性ディスペプシアの方に共通しているのは、「身体の緊張が強い」ということです。
身体が硬くなる⇒つまり交感神経が優位。
交感神経と副交感神経はバランスですので、交感神経が優位だということは、副交感神経の働きが弱いということ。
副交感神経は消化活動を促すので、身体の緊張が強いと消化が悪くなるのは当然のことです。
身体の歪みを整えることはもちろん重要ですが、いかに副交感神経の働きを高められるかが重要なのかもしれません。
自律神経の症状は一度の施術で結果が出ることは難しく、根気よく施術していくことが必要になってきます。
今回はご来院の方のお力になれて私も嬉しく思っています。
ご覧いただきありがとうございました。
この記事を書いた人
中野 貴博(なかの たかひろ)
横浜市中区の整体 よこはま山手治療院 院長 あん摩マッサージ指圧師
当院のコンセプトである「痛みや症状に振り回されることなく、やりたいことをやりたい時にできる身体作りを目指すこと」を患者さんに体現していただくため、日々活動しています。
昭和54年8月20日生 石川県金沢市出身(横浜在住20年ほど)
血液型O型
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よこはま山手治療院でございます。