患者さん
30代 女性 デスクワークが多い
来院動機
ホームページ、口コミサイトをご覧になって、良さそうだとご来院。
症状
小学生くらいからずっと「口を開ける」と違和感があり、大きく開けると音がなっていた。
歯科医院に通院したものの、マウスピースを作ったり、嚙み合わせの調整をされるが、改善されず、「こんなものだろう」と思いながら生活していた。
また、デスクワークで肩こりや首の痛みもひどく、身体全体の歪みもかなり大きかった。
- 口が開けづらい
- 右側の顎に痛みがある
- 肩こり、首こり
- 身体全体の歪み(側湾)
当院にご来院前の治療方法
- 歯科医院で噛み合わせの治療
- マウスピースなどによる矯正
- 整体や整骨院などに通院
小学生くらいからずっと違和感があったため、半ば良くならないだろうと諦めかけている。
当院での施術
顎関節症の問題は、「顎だけ」にあるわけではありません。
「身体の土台」は、「骨盤」だと言われますが、下半身を含む土台が歪んでいるので、上半身がその補正を行います。
例を挙げて説明しますと、例えば骨盤部分が右に引っ張られているとします。
そうなると、もし上半身も一緒に右に引っ張られてしまったとしたら、身体全体が右側に引っ張られてしまうので、横に倒れてしまいます。
実際は、そうならないように、下半身と上半身は、逆に引っ張られたり補正をするようになっています。
それで、頭部(顔面部分)は、身体が傾くと一緒に傾いてしまうため、目線がズレます。
「目線」は真っすぐ保ちたいため、顔の位置を最後に整えるため、上記の図のような歪み方をします。
今回の患者さんも同様に、身体全体の歪みが非常に大きく、若干の側湾があるように見受けられました。
もちろん、顎が開けやすくなることが最優先ですので、まずは顎関節症の調整をメインに行いながら、身体全体の歪みも同時に施術して行きました。
経過
はじめてのご来院、2回目の施術はスタッフが担当致しました。
その後は、顎関節症の施術の経験豊富な院長が施術を行っております。
施術ごとに、段々と口が開いて来るのは、患者さんご本人も実感していただいており、ほとんど違和感がなくなって来ました。
ただ、小学生の頃からということで、もう20年以上違和感が続いているため、身体の側湾も大きくなっています。
歪みが大きい分、どうしてもバランスを取ろうとしてしまうので(放っておくと、また顎の違和感が出る可能性が高い)、継続して身体の歪みを整える施術を行う。
施術者による考察
顎関節症の症例1にも書きましたが、顎関節症で歯科医院に行って、歯を削られてしまうと、削られた歯は二度と元には戻りません。
削ってしまったばかりに、余計にバランスが悪くなったケースもあります。
近年では、「顎関節症の原因」は、「咬み合わせ」ではなく、「上下の歯が触れ合う時間が長いこと」であると言われています。(噛み締め)
上下の歯は、少し離れているのが理想とされますが、噛み締めるクセや歯ぎしりなどによって、顎関節に負担がかかることで、顎の痛みや違和感につながるのだとされています。
当院に顎関節症やあごの違和感などでご来院の方々も、ほぼ噛み締めるクセがあったり、就寝時に歯ぎしりをしています。
当院では、「今ある痛みを何とかすること」はもちろんのことですが、「なぜそうなっているのか」を考え、目を向けてあげる方が、再び同じ痛みに悩まされずに済むのではないかと考えます。
「噛み締め」
「歯ぎしり」
はリラックスしているとは言い難い状況ですよね。
つまり、常に緊張している、脱力が上手くできないことが問題になっています。
顎関節症の痛みは、施術をすればなくなることがほとんどですが、リラックスして過ごすこと、脱力することの方が、今後も痛みに悩まされず生活して行くためには必要だと思います。
当院では、痛みを取ることだけではなく、再び同じ痛みに悩まれないよう、原因にアプローチして行きます。
もし、あなたが顎関節症や顎の痛み、あごの違和感などでお困りであれば、ぜひご相談ください。
この記事を書いた人
中野 貴博(なかの たかひろ)
横浜市中区の整体 よこはま山手治療院 院長 あん摩マッサージ指圧師
当院のコンセプトである「痛みや症状に振り回されることなく、やりたいことをやりたい時にできる身体作りを目指すこと」を患者さんに体現していただくため、日々活動しています。
昭和54年8月20日生 石川県金沢市出身(横浜在住20年ほど)
血液型O型
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よこはま山手治療院でございます。